焼き締め台皿



●講評
花びんの台皿として作られたものです。 赤土をひたすら焼き締めたものですが、灰の流れが見事に利いていますね。 造形も大胆で豪快に表現されています。



鉄絵小皿



●講評
鉄絵が細かく見事に描かれています。鉄は濃く塗ると微妙にぼやけてくるのですが、 そこがかえって味わいがあります。なかなか手の込んだ絵柄で、描くのも根気が 要りそうですね。



青磁茶碗



●講評
形が微妙にぼやけており、味のあるなかなかいい茶碗です。 ロクロできれいにひくというより、土が成りたい形に任せてしまう。 変にきれいに主張してない良さ。「あたしの作風ここにあり」といった感じで、 通好みの一品と言えるでしょう。



青磁天使&青磁バラ



●講評
左は磁器土に青磁釉で仕上げたもので、蓮調の器の中に天使の陶人形がいます。 右は白土に青磁釉を掛けたもので、バラのレリーフがとても丁寧に作られています。 同じ釉薬でも土によって色合いが変わる良い見本です。



長石釉ゴス鉢



●講評
ゴスの絵付けを施した後で、長石釉を掛けて仕上げたものです。 透明釉と違い、長石釉は絵付けを淡くぼかしてくれるので、キリッと絵を 出したくないときに効果的です。夏らしく涼しい感のあるゴスの 選択もお見事です。このように、絵心のある方は絵付けをうまく作品に取り入れましょう。



長石釉湯のみ



●講評
赤土に鉄で口縁にワンポイント入れ、長石釉で仕上げてあります。 釉のところどころに素地土の色合いが現れて、鼠志野風に焼き上がっています。 全体に均一に釉薬を掛けなかったのが正解ですね。



鉄絵のやきものたち



●講評
これも磁器系の土に鉄絵を施し、透明釉で仕上げたものです。 鉄の発色がお見事。茶~黒~銀と微妙に味わい深く変化しています。



青磁のやきものたち



●講評
磁器系の土に青磁を掛けて焼かれたものです。転写の絵柄がいいですね。 ウサギが器の中を飛び跳ねています。