陶芸の手びねりの作り方と楽焼の茶碗について

陶芸体験の電動ろくろ体験教室はこちら。

陶芸教室に定期的に通いたい方はこちら。

※ YouTubeにて
陶芸屋コウウンチャンネル by陶八さん を絶賛放映中!

チャンネル登録もよろしくお願いします。

**********************

前略 行雲より。
さて、今回は陶芸の技法の一つである手びねりについて解説しましょう。
また、手びねりの代表である楽焼についても触れています。

陶芸の手びねりとは

陶芸の手びねりとはその名の通り、自分の手ひとつで作っていく技法です。
もちろん、道具として手回しロクロを使ったりするのですが、電気やモーターなどは一切使わず、手でひたすら作っていくのが特徴です。

電動ロクロは綺麗な形、端正な形になりやすいです。
土をセンターにすえて、モーターでロクロを回し、一定のスピードで作っていく訳ですから、自分の腕や手の位置を固定できてしまえば、形は端正に仕上がります。

一方手びねりは、モーターなどは使わないので、自分の手で一から作らねばならず、端正な形を作るのが難しくなります。

しかし、そこが手びねりのいい所で、指跡のゴツゴツ感や微妙なゆがみなどが、その器と長く付き合っていく上での味になります。

そんな手びねりの作り方を見てみましょう。

手びねりの作り方

ではまず手びねりの作り方です。

通常のロクロのセンターに土をすえて、親指で土の真ん中に穴を開けていきます。

ロクロを少し回して、開けた穴を徐々に深くしていきます。

ある程度深さが取れたら器の側面を、親指と他の4本指ではさんで薄くしていきます。

この時に普通にはさんでいると、どんどん器が広がってしまいますので、両手をくっつけていくイメージで進めてください。

ある程度の形ができてきたら、底を整えていきます。専門の道具が道具屋さんで売っているので、この手の道具を使うのもいいでしょう。


(道具を使わなくても作れますので、あれば作業が楽という程度でよろしいです)

これを使って器の底の内側と外側を整えていきます。

それが終わったら、またロクロの上に器を戻して、全体をていねいに整えます。

最後に飲み口があたる口縁部になめし皮を掛けます。

ここの口縁部のゴツゴツ感が嫌な人は、弓できれいにカットしてからなめし皮を掛けてもいいです。

手びねりはいくつか作り方がありますが、前記の方法が一番ポピュラーな定番手法となります。

他には、土を円板状にしてロクロにすえてから縁を持ち上げて作っていく方法もあります。

動画にその方法での成型法も載せていますので、興味のある方はご覧ください。

手びねり動画はこちら。

手びねりの器の有名どころ、楽焼について

さて、ここからは手びねりの器の良さを語っていきましょう。

まず、手びねりでの代表となる器と言えば、何といっても楽茶碗があげられるでしょう。

千利休の茶碗師であった、楽長次郎が創始者の楽焼の茶碗です。
楽茶碗は博物館などにもありますので、ぜひご覧になられるとよろしいかと思います。

楽焼は、現在の主流である専用の陶芸窯で、土と釉薬を1200度オーバーで焼いていくという焼成法ではなく、茶碗をサヤに入れてその周りに炭を置き、フイゴで吹いて温度を上げていく技法で焼いていきます。

創始者の楽長次郎は瓦師だったので、あえて専用の陶芸窯を使わなかったのでしょう。
(ちなみに当時の瓦は、お城や寺社仏閣などでしか使われていない高級素材なので、言わずもがなの花形職業であったようです)

また、大量に焼くのではなく、千利休の専属ですから、ひとつひとつを丁寧に焼きたかったのでしょう。
結果、手びねりで包み込むように成型し、サヤの炭で焼く技法を取ったのだと思います。

この方法ですと1200度オーバーまでもっていかずに、1100度前後で焼いていたと思われます。
その温度で溶ける釉薬を作り、少し柔らかい雰囲気を出したかったのでしょう。

かつてNHKの特番で15代の楽吉左衞門さんの特集があったのですが、土は昔ながらの今でいうスタンパーのようなものでついて作っていました。

釉薬に関しては、京都の加茂川石を使って、それを砕いたものを使うようです。
実際の石は紫系の色合いなので、少し加工して黒くするのでしょう。

今と違って宅配便など無い時代ですから、その頃の作家(陶工)は地元の土や石などを使って陶器を作ります。

楽焼は京都ですから、地元京都の土と加茂川の石が取れやすかったのでしょう。
結果、あの独特の手法で焼く技法にたどり着いたのだと思います。

さて、今でも楽焼を焼く作家は、この伝統的な手法で焼く方も多いです。と言うより、この技法がやりたくて楽焼に取り組むのではないでしょうか。

今の陶芸窯では当時の楽焼に似た作品は取れないでしょう。
まあ、当時のものに似せたものがいいのかどうかは別にして、炭とフイゴで焼くっていうのは、それなりの面白さ(陶芸やってる者からすると)がありそうです。

数年前に都内の美術館で楽焼の展覧会があったのですが、入り口の最初に初代の楽長次郎の作品が飾られていました。
見せ方もよかったですね。

初代から始まり、2代目、3代目と続き、最後に現在の15代目、16代目の作品が並べてありました。

15代目の方の作品は焼貫という技法で、多分1200度オーバーで焼く方法も取り入れたと思います。

伝統を継承しつつ、新しいものにも挑戦していくといく作家魂が感じられて非常によかったですね。

京都の楽美術館に行けば、常設されていると思いますので、お近くの方はぜひご覧ください。

陶芸の手びねりの作り方と楽焼についてのまとめ

さて手びねりの作り方と、その代表である楽茶碗について書きましたが、現代作家の方でもロクロを超越した手びねりの良さを追求している方も多いです。

やはり手びねりには人を惹きつける独特の何かがあるのでしょう。

一般の方も陶芸と言うと電動ロクロが思い浮かびますが、土をこねて成型するという古来の手法は手びねりから始まったわけですから、この技法もぜひ習得して、陶芸の巾を広げて欲しいと思います。

******

ツイッターもやってます。↓

陶芸体験なら
陶芸教室 陶八さん
陶芸体験の詳しくはこちら。

定期的にやりたい方はこちら。
陶芸会員さんも募集中
詳しくはこちらから。

 

※ YouTubeにて
陶芸屋コウウンチャンネル by陶八さん を絶賛放映中!
チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

休校中のお子さんの陶芸作品を焼き上げます

 下記の企画の募集は終了いたしました。ご応募ありがとうございました。

新型コロナによる休校中のお子さんの陶芸作品を焼き上げます。

● YouTube動画での「陶芸屋コウウンチャンネルby陶八さん」の「あなたの作品を焼き上げます。陶芸の手びねりで茶碗を作る」の連動企画です。

動画はこちら。

● 作品は1点につき1000円。3点から申し込みできます。
お子さんの作品が1点でもあれば、親御さんや祖父母の方の作品も焼くことができます。

※ 今回は、休校中のお子さんのいないご家庭の作品は焼けませんので、ご了承ください。

焼成希望の方は、メールか電話にて窯の空きがあるか確認してから、作品を送ってください。

※ いきなり連絡なしで作品を送るのは止めてください。その場合は箱を開けずにそのまま返却いたします。

おおむね1回の焼成で3〜4組の方の作品を焼く予定です。
空きがうまった時点で、その回は終了となり、次回の焼きまでお待ち頂きます。
(今のところ2ヶ月に1回ペースで焼く予定です)

※ この企画は期間限定です。多分コロナが収束したら終了となりますので、焼きを希望する方はお早めにご連絡ください。

● メールか電話で空きの確認ができましたら、作品を梱包してダンボールなどに入れて、ゆうパックなどでお送りください。送料はお客様でご負担ください。

作品は3点以上から受け付けます。1組の上限は5個まで。

※ 作品には必ずサインを入れてください。
・作った日付
・名前かマークなど自分のものとわかる印
を入れてください。

大きさは通常の湯のみや茶碗程度を想定しています。
サイズの数値化はしません。各自の良識でご判断ください。

お皿はご遠慮ください。ビギナーの方のお皿はゆがみが出ることが多いのでおすすめしません。

通常の想定を超えた大きさの作品は焼けません。(他の方に迷惑がかかるので)
もし梱包を開けた時にそういった作品があった場合は受付を中断して返却します。

そういった作品を焼きたい方は、お近くの陶芸教室に入会してから作りましょう。

● 新型コロナの関係で送られた作品をすぐには開封しません。
1週間程度は放置してから開けますので、中身の確認には時間がかかります。ご了承ください。

宅配の中で割れることもあります。また、焼き上げの中でヒビが入ることもあります。
おおむね10個に1つくらいはヒビが入るのを想定しています。

どの作品にヒビが入るかはわかりません。他の方の作品かも知れないし、あなたの作品かも知れません。確率の問題です。
その点をご了承の上、申し込んでください。

また割れたりヒビが入っても、代金の返金はできませんので、ご了承ください。

● 完成した作品は、後日ゆうパックの送料着払いにてお送りします。
焼き上がりの予定日はメールか電話にてご確認ください。

上記に納得できた方はご連絡ください。
プロ陶芸家が焼いて、お子さんの作品を完成させます。

お問い合わせフォームはこちら。予約フォームですが、必須欄は適当に入力してお送りください。
電話 048-522-0159

※ この企画は予告なく終了することがあります。あらかじめ、ご了承ください。
(受託した作品は焼き上げますのでご安心ください)

******

ツイッターもやってます。↓

陶芸体験なら
陶芸教室 陶八さん
陶芸体験の詳しくはこちら。

定期的にやりたい方はこちら。
陶芸会員さんも募集中
詳しくはこちらから。

 

※ YouTubeにて
陶芸屋コウウンチャンネル by陶八さん を絶賛放映中!
チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

新型コロナに思う

陶芸体験の電動ろくろ体験教室はこちら。2020年5月現在 コロナ自粛中です。

陶芸教室に定期的に通いたい方はこちら。

※ YouTubeにて
陶芸屋コウウンチャンネル by陶八さん を絶賛放映中!

チャンネル登録もよろしくお願いします。

**********************

先日youtube を見ていたら、CMでおなじみの高須クリニックの息子さんの医師の方が出ていた(多分。似ているのでそう思っている)。
youtuberもやってるらしい。

質問に真摯(しんし)に答える動画で、つい見入ってしまう。
医師が真剣に答える姿はなかなか見られないもので、その中で新型コロナウイルス関連の話も結構多い。

正確な日付が動画だとわからないのだが、この新型コロナの致死率は確か0.2パーセント位との試算。
海外のデータを使っているようで、日本人に即あてはまるかどうかは別として、意外に低いですよね。

おまけに、PCR検査が充実されれば、さらに10分の1ほど下がるのではないかと。

すると致死率0.02パーセントってことになると。

なんでも通常の季節性インフルエンザは毎年日本だけで、1000万人が感染して、致死率が0.1パーセントだったかな。
なので1万人位が亡くなっているそうだ。
インフル怖ーですね。

このインフルエンザより2倍高いか、検査によっては、それより下まわると。

するとどうですかね。
多分、我々が今思っている予想よりも若干怖くないって事になる。

このウイルスを怖くしてるのは、ワクチンとか治療薬が確立してない怖さ。
あとは新型だけに、どうくるのかがわからない怖さなんだろう。

例えばインフルエンザに感染した人を毎日カウントし、亡くなった人数を日々ニュースで報道したら、同じような怖さがめばえるだろうと。

マスコミの連日の放送も怖さに拍車をかけているんじゃないかと。

ただ不思議に思ったのがインフルエンザってそんなに毎年亡くなっているのに医療崩壊の話が出ないですよね。

簡易検査キットが確立されてて、陽性者はタミフルとか〇〇薬っていう手順があるからかな。

この話を聞いて、私的な結論としては、正しく怖がると。

手洗い、マスク、人混みに行かないとか、人との距離を取るとかをきちんとして、ワクチンができるまでしのいでいくという基本戦略を徹底しようと思った。

どんなに頑張っても感染リスク0にはならないが、何もしないよりは対策で下げることはできる。

皆さんも怖がり過ぎずに怖がりましょう。

なお、ここで出てくる数字については確認を取ってません。
ざっくりネットで見る限りでは、おおむね合っているかもといったところです。
あしからずです。

******

ツイッターもやってます。↓

陶芸体験なら
陶芸教室 陶八さん
陶芸体験の詳しくはこちら。

定期的にやりたい方はこちら。
陶芸会員さんも募集中
詳しくはこちらから。

 

※ YouTubeにて
陶芸屋コウウンチャンネル by陶八さん を絶賛放映中!
チャンネル登録もよろしくお願いします。