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陶芸の釉薬の掛け方の前にすること
釉薬をどうやって掛けるかってのは、結構大事なことですね。
バケツに入った釉薬をかき混ぜることから、その焼成が成功するかどうかがかかってきます。
薄すぎてもいけないし、濃すぎてもいけない。
ちょうど良いあんばいの所を探すのが一苦労ですよね。
ボーメ計なんて便利な機械もあるんですが、ボーメ計を使うにはそれなりの深さがないと測れません。
バケツに目一杯釉薬が入っていれば別ですが、ほとんどの教室は満タンには入れないでしょう。
第一に満タンだとバケツが重い。
重いと作業がはかどらない。
腰がやられる。
かき混ぜるのに一苦労。などなど。
満タン戦法はいいことないですね。
なので、ウチでは3分の一くらいの量で推移しています。
そうなるとボーメ計は測れないってことになりますねえ。
すると感覚論になりますが、これ位の濃度でいいんじゃない、ってな感じで水分が調整されています。
しばらくバケツを使っていないと、この水分が飛んでしまうので、濃度が違ってきます。
これも感覚論なのですが、そんなバケツの釉薬には水を足して、ちょうど良い濃度に調整していきます。
感覚論かーと思う方も多いでしょう。
しかし、酸化焼成でだけ焼くのならまだしも、還元焼成で焼くのなら、釉薬の濃淡で変化が出てきますので、均一に掛けても必ず濃い、薄いが出ます。
すると焼いた時に味わい深く変化するので、還元で焼いている所は、あまり濃度には過敏にならずにいいのではと。
酸化で掛け分けとか、結晶系の釉薬で油滴天目系なんぞを目指すのなら話は別ですが。
さて濃度の話は終わり、次は掛け方ですね。
釉薬の掛け方はこんな感じで
まずは大きく分けて2種類あります。
ひとつはズブ掛け。これは文字通り、器の高台部分を持って、釉薬に上からズブっと掛けてしまう方法。
均一に釉薬が掛かり、なおかつ、浸す時間によって濃い薄いが調整できるので、初心者の方におすすめです。
一方、ひしゃく掛けってのがあります。やはり器の高台部分を持って、ひしゃくで上からサブっと掛ける技法です。
この方法は器に均一に釉薬が掛からないので、還元などの変化を求める焼成には適したやり方です。
濃いところは色合いが濃くなり、薄いところは素地土の影響が出て変化してきます。
茶褐色になったり、地肌の色が濃く出たりで見た目が楽しめますね。
この変化を好まないのであればズブ掛けで、変化を求めるのなら、ひしゃく掛けでってな感じでしょう。
いろいろ試して、釉薬を極めてください。
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