陶芸の電動ロクロがうまくなるコツ

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前略 行雲(コウウン)より。
本日の熊谷は久々のいい天気。
太陽見たのは久しぶりだなあ。

しかも本日は窯焚き日だ。
絶好の天候で、風の影響を受けずに、無難にいけそうだ。

陶芸の電動ロクロを上手く挽くコツは?

今回のテーマは「陶芸の電動ロクロがうまくなるコツ」です。

陶芸で使う電動ロクロですが、やみくもにやっても上手になりません。
ではどうすればよいか。

一番のコツは湯のみをひたすら挽くことです。

えっ、そんな単純なと言われるかもしれませんが、以下解説してみましょう。

電動ロクロの湯のみを挽くのが上手になるコツ

湯のみというのはロクロを挽くための基本的な技術が凝縮されています。

まず湯のみというのは、高さがそこそこあります。
電動ロクロは上に挽くのが、結構難しいんですね。
なので、その上に挽く技術をここで習得することができる。

上に挽けさえすれば、あとは何でもできます。
横に広げてもいいし、上をすぼめて徳利状のものも作れます。

徳利が挽けると、風船状のものも挽けるようになるしで、いいことづくめです。

まずは基本となる湯のみを挽けるようにする。これが一番簡単で早くロクロが上手くなるコツです。

湯のみの次は徳利を挽くのがコツ

さあ、湯のみが挽けるようになったら次は何を挽きましょうか。
次の練習としていい形状は、上記でも述べましたが徳利系でしょう。

ロクロで土を上に挽いたら、口をすぼめてみる。
この時のコツは、途中までの湯のみ状の直径を、あまり大きくし過ぎないってこと。
直径が大き過ぎると口をすぼめる時に無理がかかります。
結果としてうまくすぼめられなかったり、口元が波状になってしまったりで、いい事はないです。

なるべく直径を細めに挽いて、口をある程度の形に作ってしまう。
これがコツです。

この時に口の部分はざっくりとした形でいいです。
どのみち、ボディを膨らませる時に道具を使うので、口の形はくずれてきます。

なので、ざっくり作って道具で膨らませてから、もう一度口をきちんと成型する。
この手順でいいですね。

徳利は道具を使うの?

徳利を膨らませる道具は陶芸の小道具を扱っているお店で購入できます。
棒の先がちょこっと膨らんでいればいいので、庭先に木々があるご家庭なら、同じような形の枝を切ってきて、それを使ってもいいです。

ウチでは両方使っています。気分的には枝状のものの方が、やってる感は出ますが、市販のものの方が使い勝手はいいでしょう。

気分で使い分けてください。

電動ロクロを挽く練習にビデオを活用し、脱初心者を目指す

湯のみが楽勝に作れるようになって、徳利がスムーズに挽けるようになれば、初心者を脱出し、おおむね中級者レベルになったと思ってください。

そこから先の上級者への道は、まだまだ遠いですが、人前でロクロを挽ける位の腕にはなります。

初心者の方はまずはそこを目指して、練習してみてください。

あとは、上手な人のビデオを見るのもいい練習になります。
ウチでもYouTubeで動画を公開しているので、参考にしてください。
特に、自分目線で作っているのは、比較的参考になるかもです。

行雲(コウウン)チャンネル by 陶八さん」

あるいは横からの作陶を写している動画でも十分勉強になります。

これは何でもそうですが、見るだけのイメージトレーニングっていうのは、意外と効果があるんですね。

例えば、ゴルフなんかだと上級者のスイングを動画でずっと流しっ放しにして、ボーっと見ているだけで、リズムだとか、間だとか、専門用語でいうところのルーティーン(手順)が頭に入ってきます。

だから上手になるかと言えばそうでもないのですが、まずは自分にとっていいイメージが頭に浮かばないと、なかなか実践で上手くできるようにはなりません。

陶芸も然りで、上手な人の動画を見て、全体的な雰囲気を掴むというのは、それなりの成果が出てくると思います。

動画を見て、実際に自分で挽く。これをひたすら繰り返してください。

湯のみや徳利以外にも陶芸の細かい技術はいろいろある

湯のみや徳利以外にも細かい技術はいろいろあります。

ウチでは希望する方には、その技術をひとつづつ教えていますが、腕前や段階式に教えるところに意味があるんですね。

詳しくはここでは述べませんが、ロクロが上手くなるにも手順があるってことです。

とりあえず湯のみを楽勝、徳利を楽勝になった時には、人前で挽くには恥ずかしくないレベルです。

取り急ぎ目標としては、まずはここまでを目指しましょう。

では、陶芸の電動ロクロによる作陶生活を楽しんでください。

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陶芸の土は何を選べばいいのか。

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前略 行雲(コウウン)より。
本日の埼玉県熊谷市内は風が強くしかも冷たい。
もう11月の終盤を迎えそうなので、そろそろ冬の雰囲気が出てきているのでしょうか。

陶芸の土選び 初心者編

さて今回のテーマは「初心者は陶芸の土は何を選べばいいのか」です。

陶芸を始めたばかりの初心者の方は、土選びも何を選んだらいいのかわからないでしょう。

答えは簡単、なるべく手に入りやすい安価な土を選ぶといいです。

それはなぜでしょう。

一つづつ見てみましょう。

初心者が陶芸の土を選ぶには 理由はこれ

まず理由の一番目は、初心者のうちは正直、土の違いが全くわかりません。
要は何を使っても一緒なんですね。

赤土か白土かの違いもわからない。
手触りも同じに感じる。
まして値段の高い、高価ないい土がどうかなど、全くもってわかりません。

この状態だと、高い土を使って焼いたところで、あまり大きな成果はないでしょう。

初心者のうちは、比較的手に入りやすい安価な土をたくさん仕入れて、数を作って焼いた方が上達は早いです。

作っては削って、釉薬を掛けて、焼いて完成させる。
何度も何度も同じ土で上記の作業を繰り返していくと、ある日、土を変えたくなる時がきます。

こうなればしめたもので、ここから初めて土を選ぶ楽しみを味わえるのです。

 

陶芸の土選びはこうやって楽しもう 中級者編

ネットやカタログで、まずは産地と呼ばれる有名どころの土を試してみましょう。
土は変えるけども、釉薬は今までと同じものを施釉して焼いてみる。

土が変わると、釉薬が同じでも、焼き上がりの色が変わります。
ここら辺のところがわかってくると、土と釉薬の組み合わせで、何通りもの焼き味が変わることに気がつくでしょう。

産地の土を一通り試したら、次は産地ではない所の土も焼いてみましょう。

どうでしょう。意外と大きな変化はなかったり、反対に全然違ったり。

感じ方は人それぞれですが、陶芸の奥深さに、一歩足を踏み入れた感じがしないでしょうか。

そうやってお気に入りの逸品の土を見つけてください。

そうですねえ。年数にすると数年から十年位はたった頃でしょうか。
それらの作業がひと通り終わる頃には、成型の腕も上がり、中級者から上級者の頂きも、少し見えてきた頃かと思います。

陶芸の楽しさを超えた所で、陶芸仲間からも一目置かれ、後輩を指導できるようになる頃です。


陶芸の土にハマった面々たち

土にハマった人は、自分独自の土を使いたくなります。

いろんな山々に出かけては土を掘って焼いて試してみたくなる。

あるいは地元の土を使って焼けないだろうかと試してみる。

ちなみに、地元の土でなかなかうまく焼けない時は、陶芸用の土と混ぜて焼いてみるのも手です。

陶芸用の土は成型に特化するように作られているので、地元の土のコシのなさや、成型のしずらさなどは解消されると思います。

あなただけの土を見つけてみてください。

陶芸の土選び まとめてみましょう

ほんとは、土云々の前に釉薬のお話をした方がいいのですが、土から先に書きたいんですよねえ。

まとめです。

初心者は陶芸の土は何を選べばいいのか。

手に入りやすい安価なものをたくさん焼いて腕を磨きましょう。

腕が上がりまっせー。

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陶芸の釉薬の掛け方とか、かき混ぜ方とか?

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陶芸の釉薬の掛け方の前にすること

釉薬をどうやって掛けるかってのは、結構大事なことですね。

バケツに入った釉薬をかき混ぜることから、その焼成が成功するかどうかがかかってきます。
薄すぎてもいけないし、濃すぎてもいけない。
ちょうど良いあんばいの所を探すのが一苦労ですよね。

ボーメ計なんて便利な機械もあるんですが、ボーメ計を使うにはそれなりの深さがないと測れません。
バケツに目一杯釉薬が入っていれば別ですが、ほとんどの教室は満タンには入れないでしょう。

第一に満タンだとバケツが重い。
重いと作業がはかどらない。
腰がやられる。
かき混ぜるのに一苦労。などなど。

満タン戦法はいいことないですね。

なので、ウチでは3分の一くらいの量で推移しています。
そうなるとボーメ計は測れないってことになりますねえ。

すると感覚論になりますが、これ位の濃度でいいんじゃない、ってな感じで水分が調整されています。
しばらくバケツを使っていないと、この水分が飛んでしまうので、濃度が違ってきます。

これも感覚論なのですが、そんなバケツの釉薬には水を足して、ちょうど良い濃度に調整していきます。

感覚論かーと思う方も多いでしょう。

しかし、酸化焼成でだけ焼くのならまだしも、還元焼成で焼くのなら、釉薬の濃淡で変化が出てきますので、均一に掛けても必ず濃い、薄いが出ます。

すると焼いた時に味わい深く変化するので、還元で焼いている所は、あまり濃度には過敏にならずにいいのではと。

酸化で掛け分けとか、結晶系の釉薬で油滴天目系なんぞを目指すのなら話は別ですが。

さて濃度の話は終わり、次は掛け方ですね。

釉薬の掛け方はこんな感じで

まずは大きく分けて2種類あります。

ひとつはズブ掛け。これは文字通り、器の高台部分を持って、釉薬に上からズブっと掛けてしまう方法。

均一に釉薬が掛かり、なおかつ、浸す時間によって濃い薄いが調整できるので、初心者の方におすすめです。

一方、ひしゃく掛けってのがあります。やはり器の高台部分を持って、ひしゃくで上からサブっと掛ける技法です。

この方法は器に均一に釉薬が掛からないので、還元などの変化を求める焼成には適したやり方です。

濃いところは色合いが濃くなり、薄いところは素地土の影響が出て変化してきます。
茶褐色になったり、地肌の色が濃く出たりで見た目が楽しめますね。

この変化を好まないのであればズブ掛けで、変化を求めるのなら、ひしゃく掛けでってな感じでしょう。

いろいろ試して、釉薬を極めてください。

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陶芸の酸化焼成と還元焼成の違い

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本日の埼玉県熊谷市内は薄日のさす曇り晴れ日(造語)。
ちょっと寒いですかねえ。
もう11月ですから、仕方ないですなあ。
昨日は晴天のいい日だったので、寒暖差に体がびっくりしてますなあ。

陶芸の酸化と還元の焼き方の違い

さて、今回はテーマ通り酸化と還元の焼き方の違いを書いてみたい。

酸化焼成ってのは、窯で焼く時に酸素を十分に吸わせて焼く方法。
一方、還元焼成ってのは、同じく窯で焼く時に酸素を制限しながら焼いていく方法。

簡単に分けるとこんな感じです。

作品の大きな特徴としては、酸化はクリアーに焼きあがる。
酸素を十分に吸っているので、きれいに焼けると言いましょうか、色合いがキリッとしてくる。

還元は酸素を制限しているので、簡単にいうと渋く焼きあがる。
年代物の陶磁器のように色合いに変化が出て、釉薬の掛け方によって微妙な変化が出る。

どちらがいいのかは好みの問題だろう。

クリアーな色合いが好きなら酸化で焼けばいいし、渋めが好みなら還元で焼けばいい。
ただ、通常の釉薬を使っての高級感でいえば、還元で焼いた方が高そうな焼き物になる。

酸化での焼成はウチでも年に数回は焼く事があるが、評判はイマイチの事が多い。
色合いが平面的でわるく言うとつまらない焼き物になる。還元を掛けたように変化に富んだ釉薬や素地土の渋みが出てこない。

今まで酸化でしか焼いたことのない人は、一度還元で焼いてみることをお勧めしたい。
多分、自分の作品のランクが一段上がる事になるだろう。

酸化や還元焼成に適したやきものや窯など

酸化で焼いてのチャレンジしがいのある焼き物の種類は天目系。
油滴天目など国宝の焼き物で天目系があるが、これらは酸化で尚且つ窯を冷ます時に時間を掛けて調整しながら温度を落としていく。
テクニックがいると同時に、酸化で焼くのに適した窯を使ったほうがいい。

ちなみに窯の種類で言えば、電気窯は酸化焼成に適している。
電気窯はいいものであれば還元にも対応しているが、電熱線が痛むのと、ややテクニックがいるので還元で焼きたがらない方が多い。
酸化で焼くのが圧倒的に多い窯だ。

一方、還元で焼くのにはガス窯と灯油窯が一番適している。
ガス窯に関しては、ほぼ還元焼くために作られたんじゃないかと思う位、焼きやすい。
もちろん還元焼成特有のテクニックはいるが、極めれば自在に窯をコントロールできるので、ウチでは、ほぼ毎回還元で焼く。

上記でもお勧めしたが、渋みと重厚感が備わった還元焼成は、焼き物を作り始めたら必ず試して欲しい焼き方だ。

ビルなどに入った教室だと防火上のこともあり、火を使わない電気窯が圧倒的に多い。
なので、必然的に焼き方は酸化焼成で焼かれる。

還元で焼いて欲しい場合は、地面の上に直に置いた窯を持っている所だと、やってくれる場合が多い。
陶芸体験などでも、酸化で焼くのか還元で焼くのかを確認してから行くと楽しみが増えるだろう。

酸化焼成や還元焼成の焼き上がりの特徴とその他諸々

酸化で焼いた焼き物をうまく見せるにはテクニックがいる。
釉薬自体が変化しないので、1種類の釉薬だけ掛けたのでは、なかなかいい感じに仕上がらない。
釉薬を掛け分けたり、絵付けをしたりで、表面に変化を出さないといけない。
結構大変ですね。

一方、還元で焼いた作品は1種類の釉薬でも、掛かり方によって微妙に変化する。初心者でも意外とびっくりする焼き物になることも多いのが還元のいい所。

ウチでは陶芸体験に来た人の作品は還元で焼いているので、焼き上がりには満足してもらっているだろうと推測(笑)。

土もプロの陶芸家の使っているものと同じもので焼くので、造形がイマイチでも、上がりはなんとなく高級感があり、使える器になる。

酸化で焼いていた人。ぜひ還元での焼成にチャレンジしてくださいな。
きっと目から鱗が落ちますぞよ。

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